佃島渡船跡


佃大橋


説 明 板

佃島渡船場跡
所在地 中央区湊三丁目十八番〜佃一丁目一一番四号
佃島は隅田川河口にできた自然の寄洲(よりす)でした。江戸幕府初代将軍徳川家康の時、摂津国佃村(大阪市西淀川区)の漁民を招いて住まわせたところと伝承されています。この島と対岸の船松町(佃大橋西詰付近)との間に正保二年(一六四五)に通ったのが佃の渡しです。
明治九年(一八七六)には、渡し銭一人五厘の掲示札の下付を願い出て許可され、大正十五年(一九二六)東京市の運営に移り、翌昭和二年三月に無賃の曳船渡船となりました。「佃島渡船」の石碑は、手こぎ渡船を廃止した記念として、この時期に建てられたものです。
昭和三十年(一九五五)七月には一日七十往復にもなりましたが、同三十九年八月の佃大橋の完成によって三〇〇年の歴史を持つ佃島渡船は廃止されました。
渡船の歴史を記念する史跡として、中央区民文化財に登録されています。
平成十六年三月
中央区教育委員会
 
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