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説 明 板
ガス街灯柱
所在地 中央区明石町一-十五
これは、ガス灯を点ずるための街灯柱です。高さは三.四メートルで柱は鋳鉄製、コリント風の様式をとり、柱頭・柱身・基部の部分から成っています。柱頭のランプ部分は後に付けられたものです。柱頭の下には左右に長さ二十センチメートルの腕金が出て、柱身の下部には繰型が見られます。この街灯柱は明石町の築地居留地で使用されたと伝えられています。
当時は、夕方になると点火夫が長い棒の先に鍵と点火具の付いたものを持って、ランプの底を開いて点灯し、夜明けには、ガスのバルブを閉じて消灯して歩いていました。
日本の都市ガス事業の始まりは、明治五年(一八七二)に横浜の外国人居留地でしたが、東京は翌七年銀座煉瓦街の完成を機に、西村勝三・フランス人フレグランらが、芝浜崎町にガス製造所を設けて始まりました。京橋から金杉橋間にガス灯八十五基を建て、明治七年十二月に点灯したのが最初といわれています。ガス灯の明るさは当時の人々を驚かせました。
平成九年三月
中央区教育委員会 |
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