|  | 説 明 板
 
            
              | 於竹大日如来縁起 於竹大日如来は 寛永十七年(十八才の時)山形県庄内よりでて 当時の江戸大伝馬町馬込家の召使いとなるその行いは何事にも誠実親切で一粒の米 一きれの野菜にも決して粗末にせず貧困者に施した そのため於竹さんのいる勝手元からはいつも後光がさしていたという 出羽の国の行者乗蓮と玄良坊が馬込家をおとづれ「於竹さんは羽黒山のおつげによると大日如来の化身である」とつげた。主人は驚き勝手仕事をやめさせ 持仏堂を造り その後念仏三昧の道に入る これが江戸市中に拡がり 於竹さんを拝まうと来る人数知れずと言う
 於竹さんの詠んだ歌に
 手と足はいそがしけれど南無阿弥陀仏
 口と心のひまにまかせて
 延宝八年五月この世を去る 行年五十八
 五代将軍綱吉公の母堂桂昌院の歌に
 ありがたや光と共に行く末は
 花のうてなに於竹大日
 於竹さんが愛用し貧困者が市をなしたと言う有名な於竹井戸はこの地にあった
 昭和四十六年五月吉祥
 史蹟 於竹大日如来保存会
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