夢二・港屋ゆかりの地



碑   文

夢二・港屋ゆかりの地
情熱と悲愁の画家であり、詩人でもあった竹久夢二(一八八四〜一九三四)は、大正三年(一九一四)この地に「港屋絵草紙店」を開き、夢二のデザインによる版画、封筒、カード、絵葉書、手拭、半襟などを売った。商業美術家自身がその作品を商品化し販売する店を作ったという点で、「港屋」は日本の商業美術史上重要な意義を持つものであり、その存在を永く記録にとどめるため、ここに記念碑を設置し、故人の業績を讃えるものである。
なお当時の「港屋」の位置はこの碑の西約十三米、間口約二間(三,六米)であった。

まてど暮せど
来ぬひとを
宵待草の
やるせなさ
こよひは
月も出ぬさうな

 
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