智泉院



説 明 板

智泉(ちせん)院
所在地 中央区日本橋茅場町一ー五ー十三
鎧島山(がいとうさん)智泉院(天台宗)の本尊薬師如来は、平安中期の恵心僧都(えしんそうず)(源信)作と伝えられ、江戸時代には、山王権現の本地仏として、山王御旅所(現、日枝神社)内にありました。明治時代の廃仏棄釈などの影響もあって、現在、この薬師如来は川崎市の等覚院に安置されています。
智泉院は、「茅場町薬師」の名で広く知られた名刹で、縁日には植木市も開かれ、江戸庶民の厚い信仰を集めていました。
瑠璃殿前の天水鉢は、天保十二年(一八四一)に本尊が開帳されたのを記念し、奉納されたもので、銘には当時の坂本(現、兜町)という町名や、町に住んでいた人々の名が刻まれています。鋳出した釜屋七右衛門は、通称釜七といって、江戸では有名な鋳物師でした。この天水鉢は、当時の賑わいを現在に伝えるものとして、中央区民文化財に登録されています。
平成六年三月
中央区教育委員会
 
京橋・日本橋地図に戻る 中央区マップに戻る



ビバ!江戸 all right reserved