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『榎本其角(1661〜1707)は、松尾芭蕉門下の高弟です。膳所藩本多家に仕える医者の子として江戸で生まれ、15歳で芭蕉の門に入ったといいます。俳諧にとどまらず、医学、詩学、漢籍、書、絵画にも長じた早熟の才人として知られています。元禄年間末から薬師堂のちかくに草庵をむすび、ここで没したと伝えられます。酒豪として知られ、「十五より酒を飲み出て今日の月」という句もありますが、芭蕉に大酒を戒められという話もあります。さまざまな逸話で江戸の人々に親しまれた俳人です。』
中央区文化財めぐり
中央区教育委員会 |
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