寛永通宝は寛永時代だけでなく、江戸時代を通して作られていた。 |
江戸幕府は寛永通宝を全国の銭座にて年号にかかわらず、「寛永通宝」の4字を銭貨の代名詞として鋳造した。地域の広範囲又長期にわたる鋳造のため、その種類は数百種に及ぶと言われる。
鋳造期間;寛永3年(1626)〜明治元年
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江戸時代の通貨は、 金、 銀、 銭の三種類(三貨)。
金一両 の幕府が定めた公定相場 (元禄十三年;1700)
金 一 両 |
= |
銀 60 匁(もんめ) |
= |
銭 4千文:四貫文
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※その時々で相場は変動した。
通貨一覧
金 貨 |
一両小判 |
二分金 |
一分金 |
二朱金 |
一朱金 |
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(2分の一両) |
(4分の一両) |
(8分の一両) |
(16分の一両) |
銀 貨 |
丁銀 |
豆板銀 |
五匁銀 |
一分銀 |
二朱銀 |
一朱銀 |
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12枚で1両 |
4枚で1両
天保一分銀
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8枚で一両
南鐐
(なんりょう)
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16枚で1両 |
銭 貨
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一文銭 |
四文銭 |
十文銭 |
百文銭 |
寛永通宝 |
文久永宝
寛永通宝
(裏に波型のあるもの)
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宝永通宝 |
天保通宝(天保銭) |
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重量単位(尺貫法)
一貫:3.75kg
一匁:3.75g
一貫=千匁 =千文 |
丁銀・豆板銀のみ秤量貨幣
重さで通用
丁銀は42匁前後、調整は豆板銀で行う。 |
額銀:形が額面に似ているところから天保一分銀の俗称。
南陵:明和九年(1772) |
鳥目(ちょうもく):中に穴があって鳥の目に似ていることから銭の異称。
一疋(匹)(いっぴき)=十文
一貫文=千文
四貫文=一両
天保銭:裏面には「当百」の文字を記す。実際には80文で通用。
寛永通宝の四文銭は通称「波銭」 |
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