家康はじめ三代で取り潰した大名は131家!

家康・秀忠・家光の三代、幕府にとって危険分子である旧豊臣系の大名はじめ意にそぐわない大名を圧倒的な軍事力で取り潰し(改易)、幕藩体制をより強固なものとした。しかしこのことにより、主を失った浪人がちまたにあふれ、社会問題となったので、6代将軍 家宣以降は出来るだけ廃絶しないよう方針を変えた。


江戸の大名


大名と将軍の関係

親藩・譜代・外様
官位
官 職
位 階
主な大名家
大納言 従二位 尾張家・紀伊家
中納言 従三位 水戸家・三卿(田安・一橋・清水)
参議 従三位 加賀前田家
中将 従四位上 井伊家・島津家・伊達家・細川家等
小将 従四位下 黒田家・池田家・毛利家等
侍従 従四位下 本田家・酒井家・小笠原家等
老中・京都所司代
四位に叙せられるもの 従四位下

家門(徳川将軍家一族で三家・三卿以外の大名)で十万石以上
大坂城代

五位に叙せられるもの 従五位下 その他の諸大名
寺社奉行  


殿中席
大廊下 御三家・御三卿のほか将軍家ゆかりの大大名に与えられた特別待遇の座席
溜之間 臣下に与えられた最高の座席 家門・準家門・譜代の名家
大広間 家門・外様の四位以上の座席
帝鑑之間 古来よりの譜代の座席
柳之間 大広間詰め大名の分家、五位の外様の座席
雁之間 溜の間、帝鑑の間詰大名以外の譜代大名の座席
菊之間 城を持たない譜代大名の座席

  

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改易(かいえき)
身分を剥奪し、所領や家禄・屋敷を没収すること。



武家諸法度(ぶけしょはっと)
幕府が諸大名に課した基本法
城郭修理の報告・新造の禁止、参勤作法、私婚の禁止、文武・倹約の奨励など大名を監視し秩序の維持を図ることを目的とした。



一般に大名を類別する際に使われる親藩・譜代・外様は江戸幕府が用いた史実はない。
江戸城本丸御殿の殿中席を基準に類別したものと思われる。

御三家(ごさんけ)
家康時代の分家:尾張家、紀伊家、水戸家
御家門(ごかもん)
御三家の次席で家康以後の分家(松平を称する)

大名は家格・官位・禄高・役職などによってランク付けされた。


将軍の御座之間からの位置関係
格上の大廊下・大広間が最も遠く、最も近いのが溜の間。また帝鑑の間より雁の間・菊の間の方が近い。このように徳川一門より臣下を信頼したということか。


殿中席
江戸城本丸御殿に登城した際の詰めの間あるいは控えの間。  


幕府が大名に封地(領地)を与える場合の公文書
十万石以上
御判物(ごはんもつ)
将軍の花押があるもの
十万石未満
御朱印状
花押の代わりに朱印を押したもの

 

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